主人公の女の子、幹は、亡くなったおじいちゃんがはじめたB&Bを
両親とともにたいせつに守っている。
幹は、生まれたばかりの頃に海に捨てられ、
いま一緒に暮らしている家族に引き取られた。
赤ん坊の頃から、大きな愛で育てられ、本物の家族になっている。
日々を慈しみ暮らす日々。
その愛や、優しさや、誠実さは、
そのあたたかさに憧れつつも、
仕事に追われ、いい加減、投げやりになりがちな心持ちの時には特に、
厳しく胸に響く。
自分はいま、
思いやりをなくしているかもしれない、とか。
人に全然向き合えていないかもしれない、とか。
吉本ばななさんの本を手に取ると、
不思議とその中に、その時もやもやしていることの答えのようなものがあったりする。
どんなもやもやにも対応する、大きな癒しがあるのかもしれない。
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